茨木市の矢木鍼灸院。

頭痛

頭痛は頭部に限局する痛みの総称で、痛覚受容器や神経への刺激によって発生しますが、刺激を受ける局所の痛みだけではなく、広範囲に感じられる関連痛です。
１．筋収縮性頭痛
非拍動性で持続性の慢性頭痛です。しめつけられるような痛み、頭重感があり、首、肩のこりを伴うことが多く、悪心、めまい感を伴うことがあります。コメカミなど筋緊張部を押すと気持ちが良くなることが多いです。
○鍼灸治療方針：筋の過緊張をゆるめ、局所の循環を改善し頭痛の改善をはかります。痛みの部位を中心に頭痛や頚部の緊張、圧痛、硬結などの反応がみられる経穴、反応点に鍼灸治療を施します。
２．片頭痛
拍動性、反復性の慢性頭痛です。多くは片側性、疲労、ストレス、食べ物では(チョコレート・チーズ・トマト・オレンジ・赤ワイン)などで誘発されやすく、充分睡眠をとると楽になることが多いです。悪心、嘔吐、肩こりなどの随伴症状、閃輝暗点(目がチカチカする)などの前触れがみられることもあります。頭痛発作の最中は顔面紅潮、結膜の充血がみられることがあります。血管圧迫により一過性に頭痛が軽減あるいは消失します。
○鍼灸治療方針：自律神経などを調整し、血管運動を安定させ、頭痛の改善および予防をはかります。頭蓋血管上の圧痛や頚肩部に筋緊張、硬結などの反応がみられる経穴、反応点に鍼灸治療を施します。
３．群発性頭痛
片側の眼窩部に数秒間、キリで突くような激しい痛みを短期間に繰り返します。激しい眼窩部痛で、その間、結膜充血、流涙、鼻閉、鼻汁などを起こします。数日から数週間に集中的に起こり、一年から数年に一度ほぼ同じ時期に反復します。誘因はストレス、飲酒、ヒスタミン(魚肉などに含む)などがあります。
○鍼灸治療方針：症状の改善と生活習慣の改善指導など含め鍼灸治療を施します。