眼精疲労
眼疾患の鍼灸適応疾患＞眼精疲労
眼精疲労
眼精疲労とは視作業を続けることにより容易に眼が疲れ、視力減退・複視・眼痛・頭痛などを訴え、時には惡心、嘔吐をも起こすような状態です。健常者でも近見作業の程度、持続時間、環境によって眼の疲れを起こし得ますが、健常者では疲労しない程度の眼の使用でも眼が疲れるものを病的とします。最近ではパソコン、携帯などの過度の視作業による眼精疲労を訴える方が増えてきています。症状としてはしばしば眼精疲労を訴えるが、しだいにちょっとした視力障害や視野の狭窄が生じます。眼精疲労・異物感・掻痒感などの自覚症状を根強く訴え、特に夕方になると強く感じることが多いです。遠近の視作業の別なく生じ、特に起床時から午前中に苦しく、昼から夕方は楽であると訴えることが多いです。慢性結膜炎では一般に起床時に眼脂を訴え、結膜には充血をみるが、時にほとんど結膜所見を欠くことがあります。１．健常者の調節機能低下による眼精疲労
近業の程度・持続時間・環境の過酷な条件下での視作業(VDT作業など)での毛様体筋の疲労などによる眼の調節機能低下から眼精疲労が生じます。疲れると物がぼやけてみえ、近距離視力の減退を訴えることが多いです。また眼痛や前頭部の圧迫感が生じ、ひどくなると悪心・嘔吐を起こすことがあります。疲労時には調整機能の異常や屈折異常(視力低下)がみられます。眼位、視野、眼圧の異常はみられません。
○鍼灸治療方針：眼の毛様体筋や調節機能の改善を目的に眼の周囲および後頚部の緊張、圧痛、硬結などの反応がみられる経穴、反応点に鍼灸治療を施します。
|
|
| 鍼灸は東洋医学に基づく治療法 |
| 鍼灸は東洋医学にもとづく治療法です。心身のバランスを整え、病気になる前の未病の段階で体調を整えます。東洋医学では、人が生きていくうえで重要な３つの要素、気・血・水がスムーズにめぐることで健康が保たれます。気・血・水が全身を流れる道を経絡といいます。経絡上にある気・血・水を調節するポイントが経穴(ツボ)です。WHOでは361穴のツボを認定しています。 東洋医学用語集 治療用語集 |
| 鍼の治療効果って？ |
| 髪の毛ほどの非常に細いステンレス製の鍼をツボに刺入しツボに刺激を与えて気・血・水の流れを調節し、体調を整えます。特に鍼には鎮痛(ちんつう)・鎮静作用、消炎作用、自律神経の調節による内臓の活性化、免疫作用をアップするなどの効果があるといわれています。 |
| 灸の治療効果って？ |
| 灸の温熱やもぐさの生成分が経穴から体に浸透し、気・血・水の流れを調整し、体調を整えます。冷え症の症状や肩こり、腰痛、婦人科の悩み以外にも免疫作用のアップ、病気の予防改善、体質改善、特に灸には増血作用、止血作用、強心作用などの効果があるといわれています。 |
| 美容鍼灸 |
| 鍼灸はからだの根本を治療していきます。からだの内面を整えることと細胞を活性化することで若々しさを保ちます。気・血・水の流れもよくなりますので、むくみ、目のくま、しみ、肌荒れ、不眠、生理不順など様々なトラブルも改善していきます。 |
